石の里ということ

石の里 牟礼町 庵治町

山一帯が花崗岩の層からなる八栗五剣山。ここから産出されるのが、自分で言うのもテレるけど、銘石「庵治石(あじいし)」なんだ。キメの細かさ、優美な光沢、独特の色合いと重量感がおりなす自然美は、古来より高く評価され「花崗岩のダイヤモンド」と呼ばれているんだよ。

 

その八栗五剣山ふもとがボクのふるさとの庵治町と牟礼町。1000年もの間、庵治石を加工し、命を吹き込む営みが続けられている「石の里」です。

そんな牟礼の一日はこんな風景から始まります・・・

 

薄淡いもやがはうように山にのぼりはじめ、ゆっくりと周囲の明るさが帰ってこようとする早朝、その自然の 静けさの中からどこともなく聞こえてくるカッチンカッチンのノミの響き、ピシッカチッとはねかえる石くずの音、 低い軒先で、たくましい腕に槌をふるう石工、額にしめた鉢巻の下にうっすらとにじみ出る汗のかがやき、 足もとに横たわる仏像らしき石の塊り・・・。
 

牟礼町庵治町には、遠い昔のこんなロマンをしのばせる一角があるんだ。庵治石の石質のすばらしさに、巧まれた意匠と、洗練された技術が合わさり創造される数々の品。

また、地元の庵治石だけじゃなく、国内外各地の石がその技を求めて集まり、石の里・牟礼町庵治町で人の心を打つ作品に生まれ変わる。ステキだな〜

「みごとな石工芸品のふるさと」、それが牟礼町。墓碑、石燈篭を始め、芸術品であるモニュメントなど、石独特の味わいを持つ多くの石製品や作品がこの町から生まれているんだよ。すとん君